外構工事・造園工事のような大規模な工事から、
花壇やり替えのような小規模な工事まで、
そこに入れる植栽を決めるのは、楽しく、又、悩みの多いものです。
植栽予定地のサイズ、日照条件、土壌条件等、技術的な条件から
お施主様の好み、管理の許容範囲、植物の成長速度、世の中の流行等々、
色々な情報を組み合わせ、徐々に方向性をクリアにしながら
植栽デザインをおこしてみます。
お施主様も植物のある生活をイメージしながらも、
実際に本格的に植栽を考えるのは初めて、というケースが多いので、
少しでもイメージの足しになればと、色々な庭や植栽に関する書籍の他、
Garden Timesのスタッフが、全国あちこちの庭園を訪れた際に入手した
ガーデンブックなども参考に見て頂くこともあります。
庭のHOW TO本のような書籍に含まれている植栽情報も大いに役立つのですが、
時にはこうした「名庭」とうたわれるガーデンを植栽という面から眺めてみるのも
意外とお施主様の「こんなのが自分は好きなのかも」
「昔は興味なかったけど、なんだかすごくいまこんな植物に惹かれる」といった、
ご本人さえも気づいていなかった想いを引き出したりもして、
良い刺激になることもあります。
ところで、こちらの書籍は、「花あわせ図鑑」という名の優れものです!
植物の組み合わせが、カード上で何通りにも試せる上、
その植物の詳細な情報も記載されており、
パラパラ捲るだけでも楽しく勉強になる!
Garden Timesが長年修行させて頂いた(有)庭工房から独立した際、
膨大な数の庭書籍を引き継いだのですが、その書籍類の一つです。
創刊は1995年。
今から30年近く前のカード図鑑ですが、確かそのころ、
日本は空前のガーデニングブームであったような。
お値段もそれなりですが内容もすごくリッチ。
今時こんな贅沢な図鑑、見かけないなぁ。と
プランを考えながら図鑑をペラペラ捲っては、素敵な植物画に見とれる。。
植栽デザインをしながら、デザインする人間も素敵な時間を持たせて頂いています。