アプローチと駐車場エリアだけで250㎡程度と、
広大な敷地の外構・造園工事を担当させて頂きました。
広い敷地だけに、土間コンクリートを全面的に打設すると
無機質になり味気なく、コストも掛かります。
一方、日常で駐車する車の台数は2台。
又、郊外のお宅ですので、外出の足は殆ど車になります。
2台の車がストレスなく駐車でき、かつ建物にスムーズに移動できる導線づくりが
まずはマストの条件でした。
駐車スペースとメインアプローチをデザインの骨格に、
その間を繋ぐ導線を、流動形の園路のようにぐるっと繋ぎました。
園路の中心には門柱を設置。
その周りは植栽スペースとし、敷地全体のフォーカルポイントにしています。
又、高低差処理や残土の処理を兼ね、植栽帯を築山に、
その他広い芝生の築山も設けました。
工事中、地中から大きな石がゴロゴロ出てきたため、
築山の植栽帯の中を歩き回れるよう、即興で飛石の小道を作りました。
土間コンクリート打ちの園路と、古い歴史を経た石の小道。
異質の材料の組み合わせで、更に空間に趣きが生まれたのではないかと思います。
空間の仕上げはいつもながら植栽。
イロハモミジやヤマボウシ、ソヨゴといった雑木の庭には欠かせない高木を中心に、
鑑賞期間が長く季節の訪れをまっさきに教えてくれる低木、
カラーリーフとなったり、花が咲きこぼれる宿根草等、
沢山植え込ませて頂きました。
施工場所:岐阜県土岐市